巨大都市とその周辺における公共事業の総ざらい的な復活・再編と推進ばかりが目立つ第二次「都市再生プロジェクト」で異彩を放っていたのは、次のプロジェクトだ。多くのプロジェクトのなかで唯一人間の声、いや幼児の元気な声が聞こえてきそうなものも取り上げなければ、不公平のそしりを免れないだろう。都市再生本部に提出された文書はいう。「少子高齢社会に対応した都市再生を実現するため、都市部において数多く存在している保育所への待機児童の抜本的な解消を図る」これだけ読むと、大都市を中心に全国で五万人以上にのぼる保育所の待機児童は近い将来、新たな保育所で笑顔を浮かべたり、おしゃべりをしたりして、両親は安心して職場に向かえると想像するだろう。
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しかし、どこに保育所をつくるのだろう。まず、利用しやすい場所に保育所の設置を推進するという。