ひと口に世帯住宅といっても、住まい方のスタイルでいろいろな間取りが考えられます。たとえば寝室以外は、リビング、キッチン、浴室、トイレなど、すべて2世帯共通のスペースになっているタイプ。あるいは玄関も別にしてそれぞれの世帯が独立していて、室内では行き来できるタイプなど、組みあわせはいろいろあります。どのようなタイプであっても、親子のふれあいを大切に考えてプランを練ることが基本です。ここに紹介する金井邸の場合は、後者のタイプを基本にしています。
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金井家は代々銭湯を経営していましたが、Kさんが高齢であることから、銭湯の経営をやめて都内に土地を求め、そこに次男のSさん(37歳)家族と同居することになり、知人の紹介で私の事務所にこられました。実は、Kさんが家相にかなり神経をつかっていることが、最初のプラン提出のさいにわかりました。私が家を設計するときは、家相について、たとえばトイレや浴室など水回りは鬼門や裏鬼門の方位には配置しない、などの考慮はします。しかし、家相に制約されるような設計はしません。金井邸の場合、Kさんの気持ちをくみ取り、できるかぎり意に沿うよう家相の専門家の話を聞くことにしました。