見えない部分が重要なのは、設備関係も同じである。水道のコックのデザインに凝るくらいなら、給排水のパイプを強くするほうがいい。パイプが割れて水漏れでも起こしたら、床下が水浸しになって、最後は土台まで腐ってしまう。エアコンの最新機能にこだわるよりは、壁のなかの配管をきちんとしておく。エアコン自体はいくらでも買い替えがきくが、配管に支障があると、後々、壁を壊して修理しなければならない。外壁などの材料も、手入れが楽で長持ちするものを選んでおく。
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モルタル塗りは通気性が悪く、構造の柱や下地を窒息させてしまう恐れがある。最近では、外部の水をはね返す効果をもちながら、壁内の水分は発散するセラミックコートがおすすめだ。火災やサビに強い金属板や、セラミック系のサイディング(下見板)を張ってもいい。乾式タイルを鎧のように並べて引っ掛ければ、火災に強く、湿気対策にもなる。サビやすい鉄部には高価でもフッ素塗料を塗っておくと安心だ。「メンテナンスフリー」は老後のための安心保険のようなもの。たとえそのために100万、200万よけいにかかったとしても、20年、30年後の安全となって返ってくるのである。家づくりは何をもって成功とするか。答えは、最後までその家に住んでみなければわからない。