日本人の生活様式がいくら閉しきりに変化してきたとしても、まだまだ、夏は、窓を開ける方が長いのではないでしょうか。しかし、このままの断熱気密の家づくりが進めば、機械換気に頼った、閉じきり生活が定着してしまう危険性も高いと思える時代になりました。現に、二年以上も窓を開けていない、と自慢するモデル住宅も現われているご時世なのですから。パッシブな家は、クーラーには極力お世話にはなりたくありません。熱帯夜など、どうしても必要な時に少しだけという考えです。その観点から、夏の室内換気を見直してみましょう。熱帯夜でなければ、夜間の外気は就寝するのに、そんなに暑くはないはずです。外気を十分に室内に流しながら睡眠がとれれば、明け方は寒いくらい、という状況もまれではありません。しかし、防犯が日本全国必要になってしまった現在、おおらかに網戸で眠れる平和な暮らし、というわけにはいかなくなりました。どうしても窓はロックせざるを得ません。それでもパッシブな家は、躯体内空間すなわち床下や壁の中、天井空間に外気が流れていますから、熱がこもるということは少ないのですが、もっと自然の恵みをと思った時、室内も就寝時に風が流れたらとの願いは大きなものです。幸い、パッシブな家は、中廊下で分断されない広がり空間の間取りです。風通しは、もともと抜群なのですから、窓を少し工夫すれば、その願いを叶えることは困難なことではありません。
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