結婚するときに、新居を決めるため、不動産屋さんをいくつもまわって、自分たちの希望に合うアパートを探していました。お互いの職場に通勤しやすい場所で、2階以上で、2LDKで、駐車スペースは並列で2台分。私たちの希望はこんな感じでした。そんなアパートなら、簡単に見つかりそうなのですか、それがなかなか決まらないのです。駐車スペースが、2台分あっても、縦列だったり、間取り図を見て、いいかも!と思っても、実際
なかなか思い通りにいかないアパート選び... の続きを読む
そこそこおしゃれなインテリアに囲まれたお部屋だと気に入っています。でもここ最近子供ができてからおもちゃや絵本などあちこちに散乱して足の踏み場もないほどになってきました。以前の私はこんな部屋を見てはついつい「お片づけしなさい!」っと大きな声をあげていました。怒って疲れて結局自分で片付けるっていつものパターン。子供は知らぬ顔をしています。これではイカン!と思ってじっくり考えてみたんです。そうしたらあっ
お片づけできる子供部屋のインテリア... の続きを読む
古い家具の中には、時と共にまったく室内と調和しなくなって処分されるものも出てくるだろうが、その時その時に自分の好みに妥協せず真剣に選択された家具調度の多くは、たんに住み手の個性を絆にして結びつくばかりではなく、時の経過と共にさらに融合していくものだ。このようにして時をかけて到達される調和は、まとめ買いされた家具の完璧なデザイン的調和とは違って、個々の家具の来歴に応じた時間の位相差によって、ある不完
時間がもたらす調和... の続きを読む
桶のサイズは主人が子供と一緒に風呂に入って胡座のかけるサイズで、マットを敷いてその上に子供を抱いて座ってもらって出した理想のサイズ、深さ60センチ、幅70センチ、横110センチだった。さっそく、このサイズでコウヤマキで風呂桶をつくってくれないかとオーダーを出すと、見積もりが出てきた。材料費が20万円のものと40万円のものがあり、職人の手間が20万円。つまり、40万円の風呂桶と60万円の風呂桶という
2つの値段の見積もり書... の続きを読む
私は二十年以上も前からこうした「増殖見込み住宅」を提唱し、設計してきた。家族形態や同居人数の変化に応じていかようにも対応できる家である。当面は夫婦二人暮らしを想定しているが、将来、子供と同居することになっても最低限の費用で二世帯同居住宅に改造できる構造になっている。もっともシンプルなプランは「体育館型住宅」である。文字どおり体育館のような高い天井をもった納型の空間で、壁や間仕切りは極力、排除してあ
「増殖見込み住宅」を建てる... の続きを読む
通常、ティピカル住戸(一番数が多いタイプの住戸)の価格を合計しその専有面積(平方メートル)の合計で割れば、ほぼそのマンションの平均平方メートル単価とみていいでしょう。こうして算出したマンションごとの平均平方メートル単価を比較し、周辺の物件より20%を超えて高いようなら、慎重に検討すべきです。同じ最寄駅でも徒歩時間で地価は20〜30%違ってきますが、建物価格と合わせた販売平方メートル単価では10%以
マンションごとの平均平方メートル単価を比較... の続きを読む
ロンドンにケンジントン宮殿と言われる場所があります。現代でもイギリス王室の一族が住んでいるようです。当時のイギリスは工業が進み、非情に環境汚染が深刻だったためロンドン中心部から離れた場所に別荘を作る必要があったために建設されました。ケンジントンは比較的ロンドンに近かったため、実際には離宮としての性格が強かったのですがケンジントンハウスが公式の名称で、正式な宮殿ではありませんでした。ちなみにこの宮殿
英国王室の離宮ケンジントンハウス... の続きを読む
最近、インテリア家具を買うにあたって特に二つの企業に絞られていくと考えている。まずは、大型店舗が自慢の「IKEA」だ。これは外国からこちらに来たものであるが、洋風らしからぬデザインのシンプルさや独自の購買スタイルで一躍人気になった企業だ。もちろん、価格も安い。あとは「ニトリ」だ。こちらはしってのとおり、日本の企業で、ホームセンターのユニディとセットで併設されることもあるが、このにんきで、単独大型店
インテリア商戦の熾烈化について... の続きを読む
日本における環境整備に関する公共投資は、戦前・戦後を通して、投資が産業基盤のための道路、鉄道、港湾などに重点的に配分されたこともあり少なかった。生活環境水準のバロメーターになる下水道の普及率、総人口に対する下水道の利用人口は、最近上昇しているものの三割程度である。国土の広いアメリカで七割強、イギリス、ドイツなど欧州各国は八〜九割の水準にある。ヨーロッパ諸国では戦前から下水道の整備には積極的に取り組
昭和三十八年から下水道整備計画が始動... の続きを読む
座敷系の和室も、同居の場合の老人室などとして、一階の公室領域に私室の性格を持ち込んでいる。この玄関脇の和室は、かつての中廊下型住宅の洋風応接間とちょうど和洋が逆転したように設けられている。住宅のなかの異文化のようでもあり、そこが老人室であることが象徴的であるようにも思われる。いずれにしても、これらの和室によって、公私分離がやや柔軟なものとなっていると見ることができる。しかし、必ずしも和室であること
ダイニングキッチンは母親の領域... の続きを読む
いまや全国で300を超える工務店がこの良質なローコスト住宅づくりに参加しています。地元に密着したかたちで地道に活動を続けてきました。お陰様でお客様にも「この予算で希望通りの家を建てることができるなんて、信じられませんでした」と受け入れていただいています。しかし、まだまだ十分ではありません。私たちは“安くて”“いい家”と言っていますが、物づくりという立場から言えば。いい家”は当たり前です。ところが、
良質なローコスト住宅づくりに参加... の続きを読む
三年程前友人が家を増築するというので、その計画の中に独立した子供部屋を作る事を是非とすすめて、勉強机と二段ベッドのある可愛い部屋を作る事にしました。その家には、当時五才の女の子と二才の男の子の姉弟がいたのです。その頃は下の二才の男の子はお母さんにあまえて夜は必ず一緒の床でなければ寝つかないというような状態だったので、「どうでしょうか、坊やが私とはなれてベッドで寝る事が出来るでしょうか」と奥さんは心
坊やは一人でベッドで寝る事ができるのでしょうか?... の続きを読む
最近、公庫・年金・財形に続く「第4の公的融資」として自治体融資が脚光を浴びている。住民サービスの一環や定住化促進などの目的から、全国の都道府県や市区町村が行っているもので、近年、融資内容が飛躍的に充実してきたことから利用者が大幅に増えているのだ。自治体融資はいろいろな形式があるが、大きくは次の2つに分けられる。
(1)直接融資
自治体が直接融資するもので、首都圏では横浜市の助成公社
公的融資は自治体融資まで使う... の続きを読む
70代のKさんご夫妻は、特に奥さんが社交的なお方。40年以上住んでいる土地には、近所にたくさんのお友達が暮らしている。「塀はいりません。いつでもお友達が勝手に入ってこられるような家がいい」というのが建て替え時の希望だった。昨今の日本の家庭では珍しいオープンさである。そのオープンさをそのまま設計へと反映させたのがこの新しいKさん宅だ。庭に張り出したウッドテラスの先に、大きな窓を通じてリビングと和室が
ウッドテラスから部屋へ出入りできる友人たちの憩いの... の続きを読む
古い中古住宅やマンションを購入、リフォームして自分の理想の部屋を作って住むのが流行っているそう。リノベーションという言葉を、数年前から耳にするようになりました。リフォームが洋服なんかの「仕立て直し」という意味で、一方のリノベーションは「改修」という意味なのだそうです。昔の建物の良さを活かしながらも、現代の感覚を取り入れ、融合させたおしゃれなお部屋やお家は、その前と後の変化を見ているだけでも楽しいで
リフォームよりリノベーション?... の続きを読む
築45年、とうとう我が家をリフォームすることになった。元々、祖父母が住んでいた家を譲り受け、私たちが住み始めてからも、かれこれ10年になる。あちらこちらガタついてきているのもそうですが、子どもも大きくなってきて、部屋を作ってあげたい。全面的に修繕する。そんなわけで、一度家を引き払わないと、いけなくなりました。2回引っ越すのか…と、少し気が重くなりましたが、2回目の引っ越しは、きれいになった我が家へ
リフォームするために仮住まいへ... の続きを読む
家を買いたい、まずは便利なマンションを購入しようと考えたとします。どの程度のレベルのものを購入できるでしょうか?あくまでも一般的にですが、年収の6倍〜8倍といわれています。つまり年収が500万円の方なら、3000万円〜4000万円クラスの物件が妥当ということです。首都圏で購入するとなると、かなり厳しいかもしれませんが、郊外なら十分ゆとりのあるお部屋探しができそうな価格帯です。首都圏で交通の便がいい
マンション購入には年収の何倍?... の続きを読む
家相のあいまいさを象徴する最たるものは、何と言っても「中心」でしょう。家相においては東西南北の方角が吉凶を決しますが、それらの方角はどのようにして決めるのでしょうか。どこから見て判断すればよいのでしょうか。見る場所が違えば同じ玄関も南に見えたり、東に見えたりするものです。家相をよくご存じない人のなかには、だいたい北東の方向にある角が鬼門、南西の角が裏鬼門と考えている方もいます。しかし、かならずしも
家の中心はどこにある?... の続きを読む
階段の機能を考えてみると、上階に昇り降りするための設備と解釈できます。しかし、実は階段というのは家の中で、「劇的空間」という、大きな舞台装置としての機能も合わせもっています。たとえば、オペラなどを観ていても、舞台上に階段が置かれて、空間の広がりが巧みに演出されています。映画でも『風と共に去りぬ』の階段ヘスカーレットーオハラが転げ落ちてくるところに、ドラマのクライマックスがあるのです。あれは“転げ落
「劇的空間」である階段... の続きを読む
息子や娘が子どもだった頃に、何か思い入れがあって残しているのかと思うと、片付けるのが面倒くさいという安易な理由から放置している例が非常に多いのです。また、夫が残しか家に暮らし続けている方の家を見ても同じようなことがいえます。夫の生前のままの住まいにそのまま暮らし続けているのです。ところが、話をよく聞くと、「捨てたいものが半分以上ある」というのに、「捨てられない」「人にあげられない」ために、そのまま
安易な理由から放置している例が非常に多い... の続きを読む
収納スペースはただ多ければよい、というものではなく、人間の友人である物たちのそれぞれにふさわしい場所でふさわしいサイズで配置される必要があることが解るだろう。日常的に使う物に対して手近に適当な収納スペースがあれば、生活行為による乱れは決して一定限度以上に累積することはないはずだ。たとえば爪切りみたいな小さなものでも、それを使った後にポイッと放りこんでおくような小さな引き出しがあればすぐ片づけるけれ
物たちにとってふさわしい場所とサイズが必要... の続きを読む
新築の時もあるいは増築の時でも、問題となるのがこの子供部屋の扱いだ。ましてや2、3LDKの住まいではなおさらである。住まいの設計をしていていつもながら残念に思うのがこのことで、大抵の主婦は何はともあれ子供部屋の要求をしてくるのである。まだ小さな子供がそんな要求をしているはずがないので、明らかに親の側にその本心がある。子供部屋とは、それこそ勉強部屋で、今のわが国の住まいづくりの抱える大きな歪みの一つ
子供が住まいのプランを決定する?... の続きを読む
建築家として独立したばかりの頃、私は故郷の愛知県岡崎市で父の家を設計することになりました。親の家とはいえ、一軒の家をまるごとまかされたのです。大学の建築学科を卒業した息子の実力をオヤジに認めさせる絶好のチャンスです。私はいくつかのアイディアを胸に、意気揚々と実家を訪ねました。ところが父は、私の話を聞く前に一枚の紙を広げて、こう言ったのです。「この図面のとおりに設計してくれ」なんと我がオヤジ殿は、「
保守的な土地柄... の続きを読む
私は、「なぜ、労働組合が住宅要求を運動として取り上げないのか」、本当に残念に思っているのです。今から、かれこれ二十年ほど前に、総評が住宅問題を取り上げようと取り組んだ時期がありました。たった一年だけですけれども。そしてそのために、総評組合員の十万人調査というのに取り組みました。その十万人調査の中で、総評が組合員の調査をしてみますと、総評の組合員になれるほどの人はそれなりの企業、あるいは官公庁の労働
未組織の組合員にも眼を向ける組合であれば労働運動は... の続きを読む
うちの近くにはある大きな企業の社宅があるのですが、最近空き室が増えてまるでゴーストタウンのような風景になりつつあります。そこに住んでいる知り合いがいるので、どうしてあんなに空き室だらけなのか聞いたところ、老朽化しているので建て直すことになり、今年いっぱいで他の社員用住居に移るか、賃貸に移るように言われているのだそうです。どうりでガラガラだと思いました。私の知り合いも、賃貸に移ると家賃が跳ね上がるの
空き室だらけの社宅の事情... の続きを読む
生垣とは住宅の周囲に配置された樹木や植物などで周囲を覆ってしまうことです。垣根ともいい、人の侵入を防ぐよりはプライバシーの保護を優先した設計です。たいていは境界線さえ示せればいい、と言うものが多いのが特徴です。垣根越しに相手が話し合うという形態は昔には良く会ったのですが今ではほとんど存在しません。最近はプライバシー保護や防犯観点から背の高い壁を設置する方向にあり防衛能力の低い生垣ではつらいものがあ
住宅に存在する生垣とは... の続きを読む
一人暮らしを始めて、最初の3か月は生活に慣れることが出来なかった。毎日の料理や洗濯、掃除などの家事のリズムがつかめなかったのだ。実家暮らしの頃も簡単な料理を作ることはあったが、毎日の自炊となると献立を考え、使い残して捨てることのないようにしなければない。頭を使う作業だった。まずは食材を生かすために、冷蔵・冷凍保存の仕方を学んだ。また、近所のほとんどのスーパーマーケットに足を運び、それぞれのお店の特
一人暮らしの始まりはてんてこまい... の続きを読む
私の友人がご主人の転勤で大阪の社宅に引っ越すことになりました。転勤が決まった当初の友人は、とても不安がっていました。しかし、引っ越しの日が近づくつれ引っ越しの準備でバタバタと忙しくなり、不安どころじゃなくなってしまった様で、出発当日は笑顔でお別れをする事が出来ました。それから何ヶ月かたったある日の事、友人に連絡をとってみる事にしました。電話を掛けると友人はとても充実した日々を送っていると話していま
友人が転勤で大阪の社宅にお引越し... の続きを読む
高層マンションを募集されるときのほとんどは、これから建てる前に入居を決めることを前提にされています。価格と間取りと完成したイメージを元にして、将来の見通しを立てられるようにされています。建物が完成し、住むようになって初めて気づくことが多いようです。そのときに、リフォームを変更できるのかどうか確認すると良いでしょう。せっかく間取りも良かったのですが、実際使ってみると、いろいろなライフスタイルが加わっ
高層マンションで好みの間取りが希望を叶う... の続きを読む
部屋の広さも大切な条件だ。ひとつの目安は20平方メートル。これは、探す人のニーズから出た数字。不動産会社に聞いてみると、ほとんどの地域で「20平方メートル以下はそれだけでダメ。狭い、と拒否反応を起こされてしまいます」というのだ。バブル時に供給された不動産投資用のワンルームは、専有面積18平方メートル前後が多かったが、それでは相手にしてもらえない時代になったのだ。これから投資をはじめるなら、20平方
専有面積と築年数についての基礎知識... の続きを読む
「○○さん好みのアンティーク風タオル掛けも見つけていますから」「えっ、社長が?不格好なものじゃないですよね」「口が悪いなあ。これだけ見てれば○○さんの作りたい部屋くらいわかりますよ」U社長は工事もクライマックスを迎えると、私に負けじと、さまざまな提案をしてくる。聞けば六本木や恵比寿など、都内の英国風レストランやパブをはしごし、その内装を見学しては英国インテリアの研究をしているのだとか。「あちこち美
U社長の様々な提案に真の家好きの姿を見る... の続きを読む
「直施工」というとハウスメーカーの社員が直接施工すると錯覚する人がいるが、社員が現場で施工するわけではなく、社員が現場を管理するということである。この直施工系のハウスメーカーは、木造在来工法では住友林業・三井ハウス・野村ホーム、ツーバイフォーでは三井ホーム・三菱地所ホーム・東急ホーム・住友不動産、鉄骨では積水ハウス、旭化成ヘーベルハウス、以上が代表格であろうか。前者は施工部門と一部代理店に一括で任
直施工系とフランチャイズ系... の続きを読む
マイホームは、誇りと安心を買うものだと言う人がいます。だから四〇〇〇万円で購入した住宅が二八〇〇万円となって、三〇パーセントも資産価値が下がっているのに、「別に転売する気もないし、住宅ローンの支払いで困っているわけでもないのだから、特に問題ない」と強がる人も多いのです。その点では、米国人とは「住宅」に対する考え方がまったく違っています。私の知っている米国人に限ってですが、その多くは、住宅を「取得す
マイホームは「売る」前提で考える... の続きを読む
割合は企業によりさまざまだが、平均すると株式投資が帳簿価格の一〇倍ぐらいの含み益をもっているのに対し、不動産は帳簿価格の三〇倍から五〇倍の含み益をかかえている。不動産がインフレ利益をストレートに反映しているのに対し、株式投資はその三分の一か五分の一というわけだ。もっとも、株式投資は配当というかたちで、利益を還元しているせいもあるが、それにしても、ちょっとした格差である。この格差が、じつは不動産と株
不動産は簿価の三〇倍以上の含み益をもつ... の続きを読む
建設業をめぐる以上のような条件の変化は、建設業にとって体質的な無理を強いる面がある。その勢いはさらに進む。固定資産の増加は資本の充実を求め、個人・同族の蓄積がそれをまかなわない場合、資本の公開など外部資金の導入がやむを得ないことになった。これは昭和30年前後を境として建設業におこった画期的な変化である。公開には経営内部についての合理的な説明を必要とした。外部借入の増加も同様な必要を生んだ。そのよう
経営内部の合理性・公開性が求められる... の続きを読む
元来施主あるいはその立場に立つ設計者は生産者である建設業にくらべて、生産過程つまりそこでおこっている工数や費用などの現象から、遠い距離に立っている。そして設計の決定権はそちらにあるから、建設業には比較的狭い技術の適用範囲が残される。それは運搬あるいは現場内小運搬、仮設段取り、目にみえずしたがって設計家の興味をひかない基礎工法の改良、コンクリート打設法の改良といったところである。以上のような条件があ
建設事業は現に拡大... の続きを読む